ブログトップ

読書と散歩と雑巾がけ

dance3.exblog.jp

タフでなければ生きていけない、優しくなければ生きている資格がない

e0327905_14590737.jpg

僕がレイモンド・チャンドラーの「プレイバック」を翻訳しているというと、大抵の人は同じ質問をした。「それで、あの部分はどう訳すんですか?」と。まるでそれ以外に、この小説に関する話題は存在しないかのように。

原文「If wasn't hard, I wouldn't be alive. If I couldn't ever be gentle, I wouldn't deserve be alive」

英文和訳的にごく正確にストレートに翻訳すれば「冷徹な心無くしては生きてこられなかっただろう。(しかし時に応じて)優しくなれないようなら、生きるには値しない」となるわけだが、これではちょっと長すぎて「決めの台詞」、あるいはキャッチコピーになりにくい・・


(あとがきより 村上春樹)


わたしもそれが気になって、すっとばして「あの部分」を読みましたスミマセン。なぜかってね、村上朝日堂だったかどこかで村上さんがおっしゃっていた「フタがなければやっていけない。底がなければ瓶である資格はない」というのが好きだったから。

「心は孤独な狩人」の感動を胸に「プレイバック」本日より。



[PR]
# by dance3e | 2016-12-15 15:31 | ほん | Comments(0)

ちゃんと作りたい誰もがやっている丁寧な仕事

e0327905_10393215.jpg

「雑巾がけ」は趣味ですが、大掃除なんていわれるとなんとなく家中をひっくり返すようなイメージ、勘弁していただきたいわということで、日々コツコツと気の向いたことをしているわけですが、一昨日はヘアブラシを2本、除菌漂白してスッキリ、きょうはニットのお手入れをする予定、食品と日用品のチェックと買い物リスト、お歳暮の手配、済ませておかなくてはいけないことをリストアップしていくのも今までのように「やらなくてはいけない」とキッチリ考えてしまうと頭皮に良くないので「まあいいや」ゆるくやっていこうと。ええ、最近やけに抜け毛が気になって。


e0327905_11045360.jpg

村上メモ

2016年1月24日、村上春樹さんから、レイモンド・チャンドラー「プレイバック」の翻訳原稿が届く。翻訳用の原稿を送ったのが2014年末、レイモンド・チャンドラーは村上さんがみずからの文学的ルーツのひとつと認めるアメリカ作家、そのチャンドラーの新訳シリーズを始めたのが2007年。

編集・校正が入れた、英語の慣用表現の解釈とか、地名の読み方とか、副詞ひとつの訳抜けとか、些細なファクトチェックとかに対して、村上さんは黒ペンと鉛筆を使ってひとつひとつ答えてくれていた。本当に丁寧である。これを2回3回と繰り返すのだからかなりの仕事量、こういう風に生真面目に「プレイバック」を作れたことの貴重さを改めて考えた。そのうち僕も人工知能の編集に取って代わられるかもしれないが、それまでは、手作りで、手間ひまかけて、ローテクで本を作っていきたい。ちなみに村上さんのチャンドラー新訳シリーズは「湖中の女」が残っている。

(日経ビジネスオンライン 村上さんの原稿はいつも突然届く


e0327905_11334590.jpg

Kindleリーダー買いました。




[PR]
# by dance3e | 2016-12-12 11:35 | ほん | Comments(0)

七角箸

e0327905_16304376.jpg

なにかで紹介されていたお箸、七角に削られています。

これは良いものだと、紫檀のものと縦黒壇のものをそれぞれ三セット、ふたり暮らしになってもやはり買う数は三になりがち。


e0327905_16562845.jpg


ベニシアさんの「毎日をもっとゆっくりと」を読んではゆっくりゆっくり、12月だからこそとばかりに著者の他の本も3冊、死体を見たり死体になりかけたりするドキドキ映画を観た後にも、おかげで心が安らぎます助かります。

村上春樹訳チャンドラーの「プレイバック」も購入、新刊は来年の2月らしいですね。「MONKEY」も来年の2月、アンデルセンの「影」とアンデルセン文学賞での村上さんのスピーチ全文掲載ということで、ありがとう柴田さん、楽しみです。

きょうもまたチラ見のブリズンブレイク、長いお話の中の小さなシーン、メキシコでバスに乗り合わせたジーさん、どこまで行くのか?って聞くのはまあ旅の基本みたいなものだけれど「そこにはなにがある?」と。「俺のすべてさ」と答えるオトコにジーさんニヤリ「女か?」そうよ女に決まっているじゃない。

ジーさんの家でふたりニワトリを食べながら「キミは逃げているのか」とジーさん、「いや、追っかけている」とオトコ、「希望だけを支えに生きているのか」とジーさん、「イケナイことみたいに言うんだな」とオトコ、「希望とは満たされない者が持つものだ」とジーさん、明けてジーさんのクルマを乗り逃げしようとしたオトコをジーさんは咎めることなく言う「恋人を探せ、満たされた世界で生きるんだ」と。ああヒリヒリする、晩ごはんはなにしよう。





[PR]
# by dance3e | 2016-12-09 17:39 | かぞく | Comments(0)

赤いカレイと黒いカレイ

e0327905_14314290.jpeg

本日のミツギモノは鰈と書いてカレイ、30センチくらいあります。

赤いほうが美味しそうに見えますが煮付けには生姜など使わないと少々生くさい、ゴボウや焼きネギなどもあしらわざるを得ない、に反してこの黒いやつ、それはもう上品を絵に描いてウロコとエラをつけたかのようなお味、ただただシンプルに美味しい、ああもうどうしてくれようかしらとぬるりぬるり、ウロコを落として今晩の算段をする午後です。


余談

お化粧をしていての最後の口紅を塗るという段階、上唇に塗って下唇に塗ろうとしたまさにそのタイミングで息子から電話、「今いい?」よくない気もするんだけどまあ「いいよ」と。どこまでが「今いい」のかな。




[PR]
# by dance3e | 2016-12-07 14:57 | ごはん | Comments(0)

心は孤独な狩人を読んでいる

e0327905_12252770.jpg

青空が広がる穏やかな月曜日、洗濯機をまわしながらようやくマッカラーズの「心は孤独な狩人」を読みはじめた。読みたいと思ってからどれくらいの月日が流れたのか、ようやく手にしたのが電子書籍というのがまたちがう意味で感慨深く、とにかく読みはじめる。

ちがう、思っていたのと全然ちがう、聾唖者が主人公だと聞いていたので、静かで(とーぜんだ)なんとなく暗くて気が滅入るような気がしていたのにウルサイ、ウルサイのだ。みんなしゃべりにしゃべり倒す、まだ出だしだけれど面白い、面白くて洗濯機はとまっているのに洗濯物が干せない、お昼もすぎているのにごはんが食べられない。


余談

オラの魂を吸い取らねえでくれお願いだ
電子書籍ってそんな気持ちになる




[PR]
# by dance3e | 2016-12-05 13:03 | ほん | Comments(0)

穏やかな12月のはじまり

e0327905_12042344.jpg

天気予報は曇り雨だったのに曇り空から日差しが、ということでボウル片手に畑までてくてく、きのう買い物してきたお揚げさんと一緒に大根を煮て、柚子を絞ったなますもこしらえて、春菊は湯豆腐に投入するか胡麻和えにするか、暖かな日差しを浴びながら、土が冷たくなったなとか、葉っぱのさわさわしたところが気持ちいいなとか、ちょっとだけ農民気分を味わっただけなのに、大仕事をしたかのように胸をはって「これが今日の収穫だ!」と言ってみる、誰か見ていたなら気色悪いだろうな、気をつけよう。


野菜の上方に写っている我が家の台車、4輪のうちのひとつがとうとう壊れてしまって、結婚当初から使っているのだから仕方ないよねと話してからそう言えば新しいものに変わっていない、依然そのままで定位置に置かれている。コレはゴミをゴミ収集所まで運ぶ台車なのだけれど、ゴミを運ぶのはオットの仕事、仕事に行くときクルマに積んで行っているのだろうか?まさかあのキレイ好きなオットがそんなことをするとは思えない、となれば重いゴミを自力で運んでいるのかごくろうさん、いやそれならそれでなぜこの台車を処分しない?それはオットの問題だからわたしは知らない、が、もののはずみできいてみた、台車処分しないの?と。

「使ってるよ」

まさかの答えだった。

「だって一輪なくなっただけだよ」

その言葉に、わたしは心底驚いた。



余談

この夏、息子が帰省した際
ホームセンターで息子がオットに言ったらしい。

「とーさん、台車の車輪を買おうよ」

台車を買えよ・・。




[PR]
# by dance3e | 2016-12-01 12:51 | かぞく | Comments(0)

私は走らない

e0327905_13541501.jpg

ひと粒の砂の中にも世界があり 一輪の野の花にも天国がある 

(ウィリアム・ブレイク)


「とうとう実がついたよー!!」

お隣の奥さんが庭に植えていた謎の木は、どうやらシークワーサーだったらしく、10年まえに植えたものだから本人も忘れてしまっていて、それがここにきて小さな実をつけ始めるという、なんだかすごくハッピー、おかげでパソコンの前でKindleだのプライム会員だのカタカタしていたわたしは外にでて深呼吸、道端の小さな花にも気づくことができましたありがとう。

わたしの母は大変に気が短く、一に段取り二に段取り、時間と共に歩むきっちりした人なので、わたしなどは大変にトロくてイライラするらしく「さっさとしなさい」がクチぐせ、母の期待に応えるのが仕事だったわたしはとにかく「さっさとする」ことが人生の目的かのごとく、結果どうしようもない人間だと落ち込むのは「母親」ってやつになるとき。

「待つこと」

それが母親なのに、いつもすまない、ワカゾーよ。


e0327905_14283499.jpg
沖縄にしかできないと思っていたシークワーサー(お隣さんの)。




[PR]
# by dance3e | 2016-11-30 14:29 | くさき | Comments(0)

松本人志 ドキュメンタル

e0327905_13405199.jpg


同年代でその活躍を追ってきたダウンタウン、松本人志が「ドキュメンタル」を始めるという、Amazonビデオ・プライム・ビデオで、ということで、プライム会員になりました。なんだか昨日からAmazonさんに振りまわされてる感すごいんですけれど、まあいいです。




[PR]
# by dance3e | 2016-11-30 13:49 | Comments(0)

水がにとKindle

e0327905_12443044.jpg

昨夜の夕食はミツギモノの「水がに」が届いたおかげでもう大騒ぎ、なんでもズワイガニというのは脱皮を繰り返しながら成長してゆくものらしく、その脱皮したばかりのものを「水がに」というらしく、わたしまだ脱皮したばかりだからとてもデリケートなの、という状態らしく、それはもう飛んで火に入る夏の虫ですわね冬ですけれどもホッホッホ、高笑いつつそのまま手でバキバキジュルジュルバキバキジュルジュル(言うまでもないですが無言、無心)、こんなに静かな大騒ぎというのはカニでしかあり得ないと思われ、関西人のカニとフグへの偏愛にあらためて想いを馳せる夜となりましたありがとうございました。


e0327905_13180134.jpg


村上さんが「いちど読んでみてください」などと、罪な言葉を残しておられたマッカラーズの「心は孤独な狩人」、いつかどこかの古本屋さんででも出会うことができるだろうなどと思ってみたところで古本屋さんには行かないし、アマゾンにわずかな出品があるけれどなんなのどうなのばかにしてるの高いのよ、え、え、架空の襟首つかむ月日は金太郎飴、それがですね、本日、気づいてしまったのですね、Kindleですええ、Kindleにあるではないですか。Kindleリーダーを持っていないのでとりあえずiPadのアプリに放り込みました。ということで、新たな問題、Kindleリーダー購入の検討を。

その前にお昼ごはん、昨夜の残りの大根と豚バラの煮物ときんぴらごぼうと小松菜とたまごのお味噌汁いただきますふう。


追記

まさかと検索してみたならiBooksにもありました。
いつのまに・・。




[PR]
# by dance3e | 2016-11-29 13:39 | ごはん | Comments(0)

事実はよりフィクション的な要素を増しフィクションはより事実的な要素を増していく

e0327905_11520259.jpeg

遅くに起きた日曜日、でたらめな音符のように集まった小さな鳥たちが、でたらめな音符のようにギャアギャア騒いでいるのを聴きながら、あまりに寝すぎると疲れるものなのだと、あったかいカフェオレを飲みながら手元のノートに落書きしているそばでオット「ワイドナショー」をみながら「かーさん、お昼ごはんなに?」って、わたし今起きたばかりだし、かーさんちがうし、などとはおくびにもださず、「そうね、お昼はわたしがおごってあげるからついてきて」と。


e0327905_12094917.jpg

そんなわけで「お昼ごはん食べさせてえ」実家へ行くとちょうどお昼、天ぷらや煮物やサラダ、たこ焼きまであって、はいはいどうぞどうぞと二人分の席を空け、姪っ子が素早く箸を並べてお茶を淹れてくれる、デキる子だ偉いぞよしよしありがとう。そんな姪から「はいママ、課題図書」と帰りに渡されたものがコレ、キビシイ。


e0327905_12194491.jpg

ちなみにマーマレードその後ですが、この通りでスミマセン。




[PR]
# by dance3e | 2016-11-21 12:21 | かぞく | Comments(0)